サークルを起ち上げて、文学フリマに参加

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前回、小説投稿サイトを離れて、文学フリマに参加したと書いたけれど、あの記事の続き。

一年間(派遣で)勤めた会社を辞めてから2009年の文学フリマに参加。

その当時、文学フリマが開催される会場は、JR京浜東北線の蒲田駅から徒歩で行ける産業プラザPioというところだった(現在の文学フリマ東京は東京流通センターで開催されている)。

参加費は5000円(基本4000円+椅子一つ追加分1000円)。12月初旬に開催された。

友だち(正社員として働いていた会社で同期入社だった人。同じ年に会社を辞めて、彼も無職だった)を誘ったり、オンラインでやり取りがあった人から寄稿してもらったり、新たに創作仲間を募って文学フリマに参加してみた。

こういうフリマに参加するのが初めてだったので、とにかく緊張した。友だちにも売り子として手伝ってもらったけれど、ぼくは接客が苦手だったので、本当に震えながらだった。買ってくれる人がいた時も本を渡す際に手が震えたり、話しかけられても声が震えたりしてしまった。冷や汗もすごかった。友だちが売り子として参加してくれなければ、もっとがくがく震えていたかもしれない。

ただ、売れることに関してはやや楽観的に考えていて、参加すればそこそこの数が売れるものだと思っていた。執筆レベルも各々低いわけではなかったし。

でも、まあ、思っていた以上に売れなかった。買ってもらえるのは執筆レベルが重要なのではなく、やはり知名度の方だった。オンラインで知名度がある作者のサークルは人気があったし、学生同士で交流が盛んなサークルも盛況していた。半分以上のサークルが、まあ閑古鳥が鳴いている状態だった。とにかく一般のお客さんが立ち寄ってくれることが珍しかった。

中には、プロの作家も参加していた。まだデビューして間もなく、ある種の宣伝活動として参加しているみたいな感じだった。それでもやはりそんなに売れていない様子だった。

サンプル本の立ち読みスペースはあったものの、やはり筆力レベルではなく、本のデザインが優れているか、本の作りに変わった趣向が凝らされているか。そういうのでも売り上げが変わっていたようだった。小説のフリーマーケットなのに、作品の中身ではなく、デザインの方で買われるというのは何だか趣旨が違うようにも感じたが。

ただ、ぼくたちの作品を一般のお客さんが全然買ってくれなかったというわけでもなかった。初めて文学フリマに参加した時、売れたのは6~7冊くらい(うろ覚えだけど、大体それくらい)。まあ、冊子の印刷代含め大赤字ではあったけれど。

その中でも、本の内容に興味があってきましたと言って、買ってくれた方も数名いて、それは本当に嬉しかった。ブースの前でサンプルを立ち読みしてから上手いか下手かで買ってくれるのを決めてくれる人もいてくれて、それで買われた時も嬉しかった。

一回目はフリーマーケットというものに参加する雰囲気を味わえただけで良かったような感じだった。すごく緊張したものの、お客さんと顔を合わせて直接冊子を手渡す体験ができたのも良かった。友だちがどちらかというとコミュニケーションがうまい方なので(本人はこの当時ニートで引きこもりと言っていたけれど)、呼びかけもやってくれたり。
在庫はたくさん抱えてしまったり、課題はたくさんあったものの。

二回目の参加

文学フリマ初参加の時は在庫をたくさん抱えてしまったし、リベンジしたいという思いもあったので、新刊も作って翌年春も参加した。会場も同じく産業プラザPioだったので、蒲田駅から徒歩で行き来できて便利で参加しやすかったというのもある。

一度売る側の雰囲気を経験しているので、少し緊張は和らいだものの、それでもいざ始まると冷や汗はすごかった。前回と同じく友だちも手伝ってくれたものの、やっぱりいなかったら相当体が震えて売るのが大変だったと思う。

売り上げ部数は前回の倍いったりした。出品作品が二冊あったので、同時に買われたりしたのが良かったのだと思う。それに値段も前回の半額程度に落としていた。

それに、前回の冊子を読んで、良かったと言ってまた買いに来てくれた人もいた。継続して参加すると、前回の感想ももらえたりするので、そこも良い点。それに、やっぱり蒲田駅から近いので一般の人もぶらりと来やすかったらしい。

同じ年の冬に開催された第十一回文学フリマにも参加

既刊の冊子二冊と、それに加えてぼく個人のコピー本(自分でコピー印刷してホチキス止めして冊子を作ること)も出品した。

相変わらず素通りしていく人が多かった。大体一般の方で来る人は目当てのサークルがあって、そこで買うと帰っていってしまうのだった。

でも、ぼくのサークルも三回目の参加だったので、これまで買ってくれた人が来てくれたりした。そういうささやかな交流が生まれるのはやっぱり直接顔と顔を合わせてやりとりができるフリーマーケットならではだと思った。

午前中は売れ行きはいまいちで、ぼく個人の100円コピー本も、午前はほとんど見向きもされなかった(手に取ってもらえることもほぼなく)。

けれど午後になって徐々に売れていき、結果、一部ずつ残して計八冊売れた。既刊冊子も含めると参加費用に近い売り上げが出せたのだ、三回目でようやく。

既刊冊子もそうだけど、安いからって売れるわけじゃないんだなぁ、と。

この時に作ったサークルで文学フリマに参加したのはこれが最期とした。

うつ病の影響で、生活が苦しくなっていたのだ。物を売る行為自体疲れることだけど、特に売れないと精神的にも体力的にも負担が大きかった。それに次の就職先が決まったこともあった。気持ちに余裕が持てなくなったのだ。

他の多くのサークルもそうだったけれど、とにかくコミケやコミティアのように漫画ではなく文章オンリーの作品が多いので、なかなか買ってもらえない。なので、暇な時間がすごく続いてしまう。いかに暇な時間も平気な気持ちで過ごせるか。そういうメンタルで臨めるか。

結局、当初の目的だった、一般読者との交流というものも期待していたほどは持てず(感想というのもオンライン・メールなどではもらえず)。

人と交流するのってやっぱり難しいと感じたのだった。

でも、こういうイベントに参加している人の中でも、のちのちプロ作家になった人がいたりしたので、そういう人のアマチュア時代の作品に触れられたのは良かった点かなと思う。ちなみに、そういう人のサークルもやっぱり盛況しているわけではなかった。

プロになれるくらいの力を持っていても、買われるわけではないのがフリマなのでしょうね。

もちろん、このイベントに参加できたことは良かったことだし、この後もめげずに創作活動はしていくのだった。

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