うつ病で一人暮らしをする際の苦しさ・注意点

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ぼくは二十年近くうつ病です。悪化→改善→悪化→改善を繰り返してきました。

これまでぼくのうつ病体験記・うつ病での仕事の記事で、何回か引っ越しをして一人暮らしを経験してきたことを書いてきましたが、それを読んでいただけると、うつ病で一人暮らしをする苦しさ・過酷さというのが如実に分かると思います。賃貸で一人暮らしをしてみても、うつ病が悪化して、結局親の持ち家に戻ってきてしまっています(親の持ち家でも一人暮らしには変わりないのですが、それでも経済的な面でやや安心感が持てます)。

今回、改めて、うつ病で(賃貸アパートやマンションに)一人暮らしする大変さをまとめてみたいと思います。

家族やその土地が原因でうつ病に陥った時、同じ土地・実家にいたのでは一向に良くなるはずがありません。環境を変えることは大事です。クリニックの先生からも環境を変えることは良いことだと言われてきました。なので一人暮らしをすれば何か変わるのではないか、改善するのではないか、と希望を抱くのですが、なかなか上手くはいきません。

うつ病で一人暮らしする際に心に負担を感じること

・引っ越し準備をしていると、自分の人生を否定するような強い焦燥感を覚える。
・賃貸で生活していると、高額な家賃など経済的な面で常に不安が付きまとう。
・人とのコミュニケーションがほとんどとれない・自信がなくなり悪循環に陥る。
・賃貸で発生する不測の事態になかなか対処できない。
・食生活が乱れ、体調不良に陥る。

引っ越しの準備は精神的に負担が大きい

まず一人暮らしをする前に、引っ越しの準備をしなければいけません。

環境が変わる、というのは最初は新鮮な思いで未来が良くなるように思えるのですが、引っ越しの準備を始めると、今の環境に別れを告げなければいけません。そこにすごく寂しさを感じます。うつ病でない人でも思い出がある住まいから離れるというのは寂しさが募るものです。うつ病の人はその何倍もの寂しさに襲われるのです。心が不安定になります。

また、引っ越し日が決まっているので、それまでにすべての片付けを済ませないといけません。荷造りを終わらせないといけません。今まで掃除していなかった部分も掃除することになり、何故かとても焦りの気持ち、そして自責の念に駆られます。

どうしてここまで汚してしまったんだろう、という気持ち。そして、この汚れはここで暮らしてきた歳月の証で、それを綺麗にしないといけない・なかったことにしないといけない、という自分の人生を否定するような気持ちになってきます。

住まいはある意味自分の存在を肯定するもの。そこから出るということは、そこで暮らしてきた自分を否定する、というような気持ちになってしまうのです。

また、引っ越し日に間に合わせないといけないので、その焦りも湧いてきます。やろうと思っても実際はなかなか荷造りがうまくいきません。うつ病であると尚更行動が遅くなります。荷造りが全然予定通りにいっていないのに引っ越し日はどんどん迫ってきます。それはすごく焦ります。

だからと言って、手伝ってくれる人もいず、全部一人でやらなくてはなりません(もしかしたら、手伝ってくれそうな人が実はいるかもしれない場合でも、一人でやらなくては、という責任感に駆られて、一人でやろうとしてしまいます)。どうしようどうしようどうしよう、という焦りばかりが募って、最終的にはやけくそ気味に段ボールに詰めていきます。本当に荷造りが当日ぎりぎりになります。

 荷造りというのは結構想像以上に焦る事態になります。そして精神的に疲弊します。日頃から整理整頓ができているのならばいいのですが、うつ病だとなかなかそれができないので注意が必要なのです。

一人暮らしは経済的に負担が大きく、日常生活での不安が増す

どうにか引っ越しがすんで、一人暮らしが始まって、気分も一新。という気持ちになりますが、それもほぼ最初だけで、数ヶ月すると段々、家賃や光熱費、生活費が重くのしかかってくることを実感します。

引っ越しに予想以上にお金を使ってしまい、また一人暮らしに必要なものを買ったりして、生活費も思っていた以上にかかって、貯金がみるみる少なくなってくるのです。

特に毎月の家賃という存在は大きいです。滞納なんてできない、という思いは当然湧いてくると思います。

きちんと安定して長く働けていたり、親からの仕送りが十分あれば気持ちは幾分か楽なのですが、うつ病の場合、なかなかそれが難しい場合があります。

働いていてうつ病が悪化した時・働くのが厳しくなった時、給料が減るか、なくなったりします。そういう時に毎月の家賃の存在が疲弊した精神に重くのしかかってくるのです。

親が原因でうつ病になった場合は、親も頼れず、親からの仕送りなんてない場合もありますよね。

人とのコミュニケーションが取れず、ますます自分に自信がなくなってくる

一人暮らしだとなかなか人とのコミュニケーションもとれません。

引っ越しの挨拶しに行くのも怖く感じますし、生活に慣れてきても近所の人と顔を合わせるのが怖くなります。

パソコンやスマホでSNSなどしていても自分の状況と他人の状況を比べてしまい、虚しさを感じたりして、より気持ちが落ち込むことも多いです。

買い物は普通にできたとしても、どうしても気持ちが内に内に閉じこもりがちです。コミュニケーションを全く取らずにいると自信もなくなってきて、更にコミュニケーションへの恐怖心が湧いてきます。そして、うつ病が悪化すると疑心暗鬼に陥ることに。

何か他人の機嫌の悪いのを見ると、自分が悪いのではないかとか、被害妄想へと気持ちが傾いていくことです。悪循環に陥るのです。

うつ病・体調を良くするはずの一人暮らしだったはずなのに、精神的にも肉体的にも疲弊していきます。

一人でいるのは良くないと思っても、うつ病だとなかなか一人から脱却できない状態になります。

うつ病を良くしようと休んでいても、自分はこんなことをしていていいんだろうか、という気持ちにもなったりします。気持ちがどんどん落ち込みます。

また体調不良に陥っても、誰にも気づいてもらえません。通い慣れたメンタルクリニックは行けるとしても、知らない土地の他の病院にはなかなか行く気持ちが持てなかったりもします。

ぼくの場合は、栄養失調や脱水症状などにもなりましたし、熱が出続けても病院に行かずに自力で直そうとしましたが、実は肺炎で入院するほどだったということもありました。一人だとなかなか行動ができない状態に陥ることもあります。

賃貸で発生する不測の事態になかなか対応できない

騒音問題や、日照不足問題や、部屋の設備の故障などです。

騒音問題に一度悩まされるとうつ状態に大きな悪影響となりますし、過度に被害妄想を感じたり、部屋に帰るのが怖いという状態にも陥ります。だからといって、なかなか人にも相談できなかったりします。

陽の光が当たらない部屋ではどんどん気持ちが沈んでいって、外へ出ることも、起きることさえも億劫になります。

部屋の設備の故障があってもなかなか大家さんに伝えにくかったりして放っておくことも多いです。自分が壊したと思われるのではないか、という思いになったりしてしまうので。ただでさえ家賃や生活費で経済面が一杯一杯なのに、それ以上の出費は怖い、ということになります。

食生活が乱れて、体調不良に陥る

食生活が偏ったこともありました。とにかく節約節約を心掛けなくてはならず、なるべく食費にお金をかけないようにしたことで栄養失調にもなったこともありましたし、自律神経が乱れて常に眩暈に襲われるということもありました。そうなると、仕事にも支障が出て、収入がなくなる方向へ進んでいってしまいます。生活リズムも悪くなりがちです。

ただ、一人暮らしに慣れてきて、きちんと三食食べられるリズムを意識的に作れれば体調不良にはなりにくくなります。一人暮らしの利点は、自分で生活リズムを作れること。実家にいると周りの生活リズムに合わせなければならないことが多いと思うので。

この時間には簡単でもこれを食べるという規則正しさを意識した生活リズムを作ってしまえば、どんなに気持ちが憂鬱になっていても、食べることはできます。

ただし、やはり簡単に済ませることが多くなるので(自分で作ることが億劫に感じることが多いので)、あまり健康的な食生活は送れず、疲労は感じやすくなります。言ってみれば一時しのぎみたいな生活でしょうか。


うつ病を悪化させる最大の原因は孤独。

うつ病で一人暮らしをして一番ネックになるのが、孤独であることです。

一人暮らしでなく、実家で家族と住んでいても、家族が無理解であれば孤独です。ある意味一人で住んでいるよりも他者に責められる状況が多くなると思うので、うつ病は悪化しやすいです。

環境を変えて改善したいと思って一人暮らししても、結局孤独であれば何も変わりませんし、ゆっくり自宅療養していても良い方向には向かわずじわじわ悪化するだけです。

一人暮らしと実家暮らし、どっちがいいのかというと、どちらとも言えません。それよりも重要なのが、うつ病の原因から離れること。実家でうつ病の原因があれば、そこから離れる必要がありますし、一人暮らししてもうつ病の原因から離れられなければ改善はしません。経済面や生活のリズムが実家の方がまだ楽と感じるのであれば実家に戻った方がいいです。馴染んだ環境の方が出かけやすい、というのもあります。

そして、ベストな環境に身を置いている時に大事になるのは、その場所にちゃんと理解者がいるかどうかです。うつ病に対しての理解者がいると本当に良い方向へ向かいます。人通りの多い場所へ出かける時も理解者と一緒だと苦しさが和らぎます。

一人暮らしの場合、理解してくれるパートナーがいてくれると安心感を得られるのですが、うつ病の場合出会いそのものがかなり難しかったりします。相談できる友達とかでもいればいいのですが、うつ病の人では友達が一人もいないという人も結構いますし、友達はいてもうつ病のことはやはり話せないということが多かったりすると思います。

 うつ病でももっとパートナーが作りやすい世の中になればいいのに、と強く思います。

「パートナーを作りたいけれどうつ病です」という質問をネットでたまに見かけることがあります。そういう回答ではほぼ「うつ病を治してからにしてください」と書かれます(回答してくるのはうつ病には無理解の人たちです)。

うつ病を治すためにパートナー(理解者)が必要なのに、これでは改善しません。悪循環が続きます。また、うつ病についても偏見があったりします。

ぼくも一番のネックが孤独なので、理解してくれるパートナーがいてほしいと常に思っていて、去年から引き寄せで理想の女性が現れるのか、実践しています。

自分の理想のパートナーがいて欲しいとイメージするのは、とても良いことです。特に『理想の』という部分が重要で、理想が高かろうと、それで気分が良くなるのであれば、理想のパートナーを引き寄せるイメージングを積極的にしましょう。

自分には理想のパートナーがいていいと自分に許すのです。それが自己肯定につながります。

自分でできる改善方法。

孤独でも、できることはあります。

自分で自分のことを肯定し続けるのです。

うつ病はとにかく自分を否定しがち。それで悪化していきます。自分を肯定するという考えがなかなか出てこないです。

ですが、無理にでも、無感情でも、自分を肯定する、自分の行動を許す言葉「ありがとう」や「今の自分でいい」「それでいいんだよ」と自分に声をかけてみましょう。

それを何度も何度も繰り返すのです。

効果はなかなか自覚できないと思いますが、長く続けていくと気持ちに徐々に変化が起こってきて、生きることが楽になってきます。

まとめ

前述したとおり、一人暮らしと実家暮らし、どっちがうつ病の改善にいいのかというと、どちらとも言えません。

重要になってくるのが、うつ病の原因から離れることです。

実家でうつ病の原因があれば、そこから離れる必要がありますし、一人暮らししてもうつ病の原因から離れられなければ改善はしません。

家族がちゃんと理解してくれて、経済面や生活のリズムが実家の方が楽と感じるのであれば実家にいた方がいいです。

一人暮らしの方が改善するかもしれない、ということであれば、経済面での不安を極力なくすことと、定期的に誰かが訪れてくれて自己肯定できるコミュニケーションができるようにするといいでしょう。


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